鯛焼きのしっぽを登るエースのkyon
大台の奇跡
吹雪の山歩きが得意な分そのウエートで壁が超苦手、おまけに高度恐怖症、5.8のギア回収もおぼつかない、クライマーと呼ぶには余りにも憚り多い、通りすがりのその人達を何とかサマコレにいざなおうと思いついたのは天衣無縫の明るさとそのタレント性だけではない。 千石グラの閉塞感も一つのきっかけではあるが中間達の、否、殆どの愛好者が夢見て止まない大岩壁への憧れがもしかすると現実のものに成るかも知れないという共通の想いが急激に連帯を強め精進に拍車を掛け、ついには彼女自身をもその気にさせてしまう程、今まさに幻の大岩壁になろうとする千石ー、その代名詞でもあるサマーコレクションはそれ程の魔力を持っているのであろうか。
子供の頃、犬に襲われた鶏が必死のはばたきで屋根に逃れるのを見た記憶が今も鮮明だし、火事場の馬鹿力という諺もある。 何よりも彼や彼女達の強い想いが奇跡を起してくれるのではないかと願うものの、今回は3Pの核心を拝んで帰る予定、という事になっているし、核心はメンバーの実力を越える。 が、今日のリーダーとエースのkyonの気迫は只ごとではない。
3Pから懸垂下降して帰るつもりでパン一つ持って気楽なアヒルだが、それがオイラの狙いなのだ。 もし一発完登などと言えば、見かけとは逆のデリカシーを持つアヒルは心配の余り夜も寝れなくなり、逃亡していたかも知れないのだ。 騙した訳ではない、3Pで本人が決めれば良いのだし、第一アヒルに10+が登れる筈もないと思っていたがザックを取り上げたのが功を奏し、難しい1Pからグイグイ登ってくるアヒルの執念に奇跡の展開を予感した。
2007年7月 夕陽の衛兵プロモーション なんちゃって(^^;
サマコレの空をアヒルが飛んだ !!
ヒューマンドキュメント 最もあぶない3人
あぶない3人の面々
ギャラリー
↓
見ているだけで
寿命が縮まる
↑ リーダーとkyon え〜っkyon
がリードしてるよ〜っ ! (^^;
この後 kyonのハンドトラバースで心配の余り写真を
撮り忘れる失態を演じてしまったおやじ(^^;
ごめんね kyon
腕も痙攣 決死の片手ぶら下がりクリップだったのに。
感涙に咽(むせ)んで
少しだけ
しおらしく見えるアヒル
3P核心を登るアヒル。
下は2Pのフォローをビレイするエースのkyon。
最近3人で頑張っていたとは聞いたが…
5・8のアヒルが今、10+の核心を登ってます。
ザックを取り上げといて良かったが、お陰でオイラはAOまみれ、 核心はヌンチャク掴んでフィギアフオーなんてハメになっちまったでないの。
核心を拝むだけのつもりのアヒルに作戦がばれてはいけないので、アブミなどは持ってこなかったが良く頑張ってAOで越えた。
核心のすぐ上でオイラをハンギングビレイするアヒル。
下は、核心の下部を登るリーダーとビレイするkyon。
2P終了点でリーダーをビレイするkyon。
オイラの隣のお気楽なアヒルはシオカラ谷のギャラリーに手を振っていた。
リーダーとkyonの二人は無線で細かいやり取りをしているが、アナウンス嬢のような律儀な言い回しが妙に微笑ましかった。
『○○より○○さんへっ ○○より○○さんへっ ロープが重いですっ 状況を知らせてくださいっ !』 鉄のハートを持つ? 小柄で可愛いkyon。
ついこの前まで10mの高さでビビッてたアヒルの心中は察して余るが泣いても笑っても、とにかくここを越えないと帰れないのだ。
サマコレの取り付きは足元の谷底より100m程上がってるので高度は400mにも感じる。
アヒルがここまで来たのが信じられないが夢なら覚めないでくれ〜。
あと1ピン !
今日のリーダー何かが憑依してるんじゃないの?
出来の悪い娘???
テラスでヤンキー座りは やめろっ ちゅうねん。
カメラを落としてしまったリーダーを叱らないであげてください。
後方は次の修験場 蒸篭ーと大蛇ー
せいろぐら